2022/12/09 22:39

クラフトビールが好きで買ってみるけど自分には合わないってことよくありませんか?
過去、私も皆さんと同じで自分には合わないクラフトビールを買ってしまうことがよくありました。
でも今はクラフトビールを実際に醸造していますし、自分に合うクラフトビールと出会う確率が非常に高くなっています。
今回は醸造家として日々クラフトビールと向き合っている私の経験をもとに、「自分にあったクラフトビールの選び方」を解説します。
好きを決めておく
まず何よりも先に自分の好きなクラフトビールを決めておく必要があります。
これは結構簡単で、今まで飲んできたクラフトビールで好きだったものをいくつか出してみることでよくわかります。
それらのクラフトビールの「苦味」「香り」「ボディ感」「酸味」「甘味」がどうだったかを思い出してみてください。
いくつか思い出しているうちに共通点が出てきます。
私は甘いのが好きなんだ。
軽い飲み口(ボディが軽い)のが好きなんだ。
などなど、いくつか好きなクラフトビールをあげていると共通点が出てきます。
それがあなたのクラフトビールを選ぶ際の「好き」な共通点となりますので、しっかりそれを記憶しておいたり書き出しておいたりするようにしてみてください。
ちなみに私はある程度のボディ感があって、香りは控えめなクラフトビールが好きです。
実際に作っているクラフトビールでしたらCHA IPAがこれに近いので、これが私のオススメになります。
クラフトビールの選び方
自分の好きがはっきりしたら次は選び方です。
これにはクラフトビール独特なパラメータの見方が参考になります。
紹介するのは、IBUとABVになります。
IBUは苦さをあらわしています。
ABVはアルコール度数をあらわしています。
これらの数値を参考に選んでいきます。
IBUで選ぶ
IBUは苦味をあらわしていますので、IBUが高いともちろん苦いクラフトビールとなります。
数値で言えば40以上のIBUでしっかりとした苦味を感じるようになります。
苦いのが好きな方はIBU40以上を探してみてください。
反対にIBUが10台のクラフトビールはほとんど苦味を感じません。苦味がないかわりに甘味を感じることができるようになります。
私のところで作っているクラフトビールでしたら
甘味を自分の好きなクラフトビールにしている方は、ぜひIBUが低いクラフトビールを選んでみてください。
IBUと香り
IBUは苦味だけではなく、香りも関係してきます。
IBUがたくさんあるとその分ホップが入っていると意味にもなります。
ホップはクラフトビールにとって香り付けの意味合いもありIBUが高いとホップがたくさん入っている、つまり香りが強いクラフトビールということになります。
したがって、香りが強いクラフトビールをお求めでしたらIBU30以上をオススメします。
私のところで作っているクラフトビールでしたら
こちらのスタウトがIBU50台後半になります。香りも苦味も強いはっきりとしたクラフトビールになります。
ABVで選ぶ
ABVはアルコール度数になります。
それと同時にクラフトビールの場合はどれだけ濃厚になっているかもわかります。
ABVが高ければ濃厚なクラフトビールですし、反対にABVが低ければ軽いクラフトビールになります。
これはどれだけの量の麦芽(クラフトビールの原材料のひとつ)を使ってクラフトビールを作ったのかという点とも関わってきます。
麦芽が多ければABVは高くなり濃厚な飲み口に、反対に麦芽が少なければABVは低くなり軽い飲み口になります。
※製法によりこれが当てはまらない場合もあります。
ABVが6%以上あれば濃厚に感じられことがよくあります。反対にABVが5%台から下にいくと軽い飲み口になってきます。
私のところで作っているクラフトビールは1商品を除いて全て軽い形にレシピを作っています。
以上でIBUとABVを参考にしたクラフトビールの選び方になります。
最後にクラフトビールの「酸味」について説明します。
酸味で選ぶ
酸味に関してはクラフトビールを選ぶ際に参考とする数値がないのが現状です。
クラフトビールに酸っぱさが欲しいといった場合なかなか難しいのですが、入っている原材料や説明などを頼りに選定することが可能です。
私が作っているクラフトビールでしたらこちら
こちらのピオーネ入りのクラフトビールに酸味があります。
これは中に入れているピオーネの量が多いのが理由になります。
やはり入れる原材料に酸味があって、それをたくさん入れたらクラフトビールに酸味が付きます。
こういった具合でクラフトビールに酸味が欲しいとお考えでしたら、ぜひ原材料を確認してみてください。
「大量」「たくさん」というような書き方がしてありましたら、その原材料に酸味が本来ある場合、クラフトビールにも酸味がついてきます。
自分にあったクラフトビールを見つけるのは本当に難しいことではありますが、今回紹介した方法を使うとかなりの確率でお望みの一本と出会うことができます。
実際現場でいつもクラフトビールと向き合っている醸造家が考えました。ぜひ参考にしてみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございます。あなたが最高の一杯と出会えるように心を込めて。